穏やかな新年を、お迎えのことと存じます。
迎えた令和2年・庚子(かのえね)・西暦2020年・皇紀2680年、静かなお正月をお迎えのことと存じ上げます。本年が、皆さまにとって佳(よ)き年となりますよう、お祈り申し上げます。
◆本尊修復事業の経過報告 昨年7月31日、御本尊さまは、神戸市須磨寺(すまでら)の大佛師・山高(やまたか)龍(りょう)雲(うん)師の工房へ修復に出られました。12月になって工房を訪ねると、修復完了は、本年のお盆明けくらいになるとの事でした。晴れて当山へお戻りになられた折には、「御本尊(ごほんぞん)修復(しゅうふく)開眼(かいげん)開扉(かいひ)法会(ほうえ)」を執行(しゅぎょう)すべく、檀信徒の皆さまへご案内出来る事と存じます。なお、修復費用の為に350名以上の篤信(とくしん)の方々よりご寄進を頂戴致しました事、誠にありがとうございました。本堂外陣(げじん)に御芳名板(ごほうめいばん)を張り出し、御礼に代えさせて頂きたいと存じます。 合掌
◆神代(じんだい)欅造(けやきづくり)薬(やっ)壺(こ)のご奉納 日本伝統工芸展8年連続(2012~2019年)、10度目の入選を果たされました笠岡市在住の日本工芸会正会員・西山謙二さんが、「神代(じんだい)欅造(けやきづくり)薬(やっ)壺(こ)」を当山に奉納されました。薬壺は、当山御本尊である薬師如来の持物にして、仏のご威徳(いとく)、ご誓願(せいがん)を標示(ひょうじ)する象徴(しょうちょう)であります。この度奉納された薬壺は、火山の爆発などで、火山灰に千年以上の長きに亘り埋蔵されていた神代(じんだい)欅(けやき)を使用し、表面を薬師如来の12大願を表す12角にカットされております。蓋(ふた)のつまみは宝珠形(ほうしゅぎょう)にして金箔(きんぱく)仕上げ、蓋の内側と本体の内側は金泥(きんでい)で仕上げられた、工芸品としても稀有な一品であります。当山御本尊薬師如来の修復事業に併せて、御本尊さまのご威光が益々輝き、檀信徒の皆さまのみならず、一切(いっさい)衆生(しゅじょう)(生きとし生ける全ての者)に広く行き渡りますようにという住職の誓願が、ここに一つ形と成りました。
◆中国揚州(ちゅうごくようしゅう)・大明寺(だいめいじ)訪問 昨年10月、映画『天平(てんぴょう)の甍(いらか)』のモデルとなった、唐の時代の名僧・鑑(がん)真(じん)和上(わじょう)の出身寺院、中国江蘇(こうそ)州揚州(ようしゅう)市にある大明寺(だいめいじ)に招かれ、6日間に亘り、大明寺で諸行事(お堂の地(じ)鎮(ちん)・開眼・奉賛(ほうさん)理(り)趣(しゅ)三昧(さんまい)法会(ほうえ)・柴(さい)燈(とう)護摩(ごま)供養(くよう)の執行(しゅぎょう))に携(たずさ)わりました。真言(しんごん)密教(みっきょう)の守護神・善女(ぜんにょ)龍(りゅう)王(おう)を勧請(かんじょう)し、度重(たびかさ)なる廃仏(はいぶつ)毀釈(きしゃく)によって失われた仏教、殊(こと)に密教の中国への里帰りを手助けしようというものです。今後も続けて訪中することになりそうです。
★西楽寺ホームページ
2年前に一新したホームページは、随時更新しております。内容は、
①西楽寺について ②寺報「明け六つ」 ③年中行事
④納骨塔・永代供養 ⑤境内の案内 ⑥星まつりお札受付
⑦霊場参拝の案内 ⑧住職の書斎 ⑨フェイスブック、ツイッター
などで、日々のニュースの更新は、主にフェイスブックでお伝えしております。どうぞ、一度ご覧になってみてください。
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